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カウンターの新概念

執筆者の写真: ランゲ浦池WEB担当ランゲ浦池WEB担当

こんにちは。

久しぶりに書きます。ポケモンのハートゴールド をやっててサボってました。 暑すぎますね。熱中症に気をつけて生活を過ごさないといけないし、サッカーするのも気を使わないといけない季節になりになりました。

さて、今回はカウンターについてです。サッカーにおけるカウンターは特殊だと思うのでそんな僕の考えを書いていこうと思います。

カウンターとはやはり格闘技からきていると思います。サッカーと格闘技の決定的な違いは攻守が分かれているか分かれていないかです。


サッカーはボールを持っている側が攻撃、持っていない側が守備と明確に分かれています。格闘技は攻撃も守備もどちらもできます。

そして格闘技のカウンターとは攻撃している時にガードが崩れる一瞬に合わせて攻撃し返すことをいいます。このように格闘技のカウンターとは1つのケースをあらわします。(その手段は様々な方法がありますが。)

しかしサッカーの場合は攻守が分かれているのでカウンターは様々なケースを言い表せます。単純にポジティブトランジションの時に素早く攻めることを言うこともありますが、ポジティブトランジション全てをカウンターとはいいません。なぜならすぐに攻めるのではなくいったんボールを保持して整列の時間を作る場合があるからです。また、最近では「擬似カウンター」という言葉も出ています。守備の組織的ブロックを崩すために自陣深くでボール回しをして守備側をおびき出し、ブロックを作っている時よりは大きなスペースを作り出してそこを攻撃のために使っていく作戦のことをいいます。

これらのことから、サッカーのカウンターとは比較的大きなスペースをそのスペースが消える前に素早く攻め上がることを言うと考えました。だから、サッカーのカウンターはオープンスペースの使用であれば全て言うことができます。

こう捉えると、カウンターはチームとしてポジティブトランジションや攻撃の局面の時に発揮することはもちろん、1人のプレーヤーでもできると思います。バルサのフレンキー・デヨング選手はその代表例です。

彼は足元の技術が優れているだけでなく、足が速いです。ボールの持ち方も独特で守備側にとっては簡単に取れそうな持ち方をします。しかし、背が高いため懐が深く、足が長いためボールにすぐにさわることができあまりロストしません。そしてボールを取ろうとした相手と入れ替わり、その相手が守っていたスペースを足の速さを活用して素早く使って一気に前進できます。このプレーができるため個人的にはアンカーに彼を置いて欲しいなと思ってます。アンカーの方が前方に大きなスペースができるからです。また、このプレーを見て彼のことを「1人カウンター製造機」だと思っています。

また、この「カウンター」の意味を統一して伝えることができれば、いつカウンターとして速攻で攻め上がり、いつそれを止めるのかのタイミングをチームで共有できます。スペースがあればチームで攻め上がり、なくなればボール保持で時間を作ることが選手たち自身で判断できるようになると思います。ポジティブトランジションの時はもちろん、攻撃の局面でも「カウンター」を発揮できるでしょう。

試合では練習通りの形になることは稀です。選手たちの臨機応変なプレーの選択にかかっています。しかし、サッカーはチームによるスポーツだから、チーム全体でプレーをする時はそのプレーをいつ始めていつ止めるかを共有しないといけません。臨機応変なプレーでさえも共有今回の「カウンター」のように統一できる要素があるとコンスタントに結果の出るチームになると思います。

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